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組立ラインのおばちゃん

以前に勤めていたオーディオメーカーでのお話です。

どこの職場でもそうなんでしょうが、組立ラインにはいろいろな人がおります。
手の早い人、遅い人・・・しかし早ければ良いと言うわけではありません。

組立ラインは、一定時間でチャイムを鳴らします。
このチャイムのタイミングで自分の目の前の製品を隣に流してくれれば良いのですが、新しく入った人はなかなかこなすのが大変です。
だいたい3日もやれば慣れてきますので、しばらくはヘルパーさんが付きっ切りで手伝いながら指導するのです。

ですが、組立ラインの一番の困ったちゃんは、実は、手が遅い人ではないのです。
手が早くて頑張っちゃう人が困るのです。
そういうおばちゃんが過去におりました。

隣がもたもたしていると製品を積み上げ、次の製品の組立に入ります。
しばらくすると、そのおばちゃんと隣の子の間に3段4段と製品が積まれていきます。
そうなると、隣の子はすっかりプレッシャーを感じて、ちぐはぐな動きになって更に遅れるようになります。
私はその光景を眺めると、おばちゃんに
「そんなに頑張らなくて良いから、チャイムが鳴るまで休んでいたら。」
と何度も言いましたが、おばちゃんは、若造(当時はまだ20代だった)の言うことなんか耳を貸しません。
「ふん、あんたなんか口ばっかりで何も出来ないくせに。」
と悪態が帰ってきます。

私は終日机に座っていることが苦手で、仕事途中、体を動かしたくなる性格でした。
ライン長が「困った困った休まれてしまった」と言って自分でラインに入っていたときは、よく変わってあげていました。

ある日、そのおばちゃんの隣の子が休みました。

おばちゃんがおいでおいでをしています。
「そうかやったろうじゃないか!」と私はラインに入りました。
当然おばちゃんは張り切り、私との間に製品を重ねた垣根を作ろうとします。
そうはさせじとこちらも必死。
迷惑なのは私の隣にいる子。
昼になってとうとう垣根は出来ませんでした。
昼食に向かおうとしたら
おばちゃんが
「あんたも少しはやるじゃない。」

それからは、おばちゃんは私に少しやさしくなりましたとさ。


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Posted by オーディオ研究所 所長 | - -
オーディオ研究所
所長  佐藤 彰
みなさんこんにちは。
オーディオ研究所 所長の佐藤 彰です。

オーディオ機器の修理やオリジナル部品の開発をしています。
中学の頃からスピーカーを自作したりして、オーディオ人生まっしぐらです。
修理の話、音楽の話、以前に勤めていたオーディオメーカーでの話などいろいろ載せています。
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